新しい公園ルールを知らせるポスター(杉並区提供)
東京都杉並区は今月から、区が管理する全ての公園を原則として禁煙とする運用を始めた。住民アンケートを基に利用ルールを変えた。新ルールでは、20日からの夏休み期間は、指定した公園での花火を条件付きで認める。来年3月までを試行期間とし、意見を募る。(奥野斐、梅野光春)
区が管理する公園、児童遊園、遊び場の約350カ所が対象。都立公園などは除く。今年1月に実施したアンケート(大人と子ども計960人が回答)では、大人の半数が全ての公園で禁煙を望み、花火については4割が「少人数で周囲に配慮すればOKにしてほしい」と答えた。
こうした意見を踏まえ、新たなルールでは、分煙施設がある区内5カ所を除く全ての公園などで喫煙不可とした。これまでできなかったボール遊びは、柔らかいボールの利用、安全確保などの条件付きで可能になる。保護者が付き添い、乗るための練習をする場合は、自転車の乗り入れも認めた。
花火は、今月20日~8月31日の午後6~8時、区内の39の公園などに限り、手持ちに限って楽しめるようになった。大人を含む5人程度で楽しむ場合、届け出は不要。団体は区のホームページから事前の届け出が必要となる。
区は、花火ができる公園の見守りを強化する方針。みどり公園課の大場将国課長は「公園を使う人も、近隣に住む人もお互いを思いやって利用してほしい」と話している。
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千代田区も20日~9月8日の土、日曜日午後6~8時、東郷元帥記念公園(三番町)など計8カ所の公園などで手持ち花火を解禁する。昨年9月に公園2カ所で試行実施した際に「来年もやってほしい」といった声があったためという。区委託の係員を配置するほか、利用者にはバケツ持参や、ごみの持ち帰りなどを求める。