車内アナウンスを体験する生徒たち=西東京市で
鉄道会社で活躍する女性について知ってもらおうと、西武鉄道(埼玉県所沢市)は、共立女子中学・高校(東京都千代田区)の生徒を対象にした職場体験会を、西東京市の西武池袋線保谷駅などで開いた。
両校を卒業し、同社で車掌を務める工藤由紀恵さん(26)が発案した。中学3年生2人と高校1年生4人の計6人が、工藤さんと運転士の広瀬はるかさん(29)から仕事の魅力などを聞いた。
回送電車で保谷駅近くの留置線に移動した6人は、車内アナウンスを体験。刃物を持った不審者が現れたとの想定で、車内の非常通報ボタンの操作方法や仕組み、乗客の避難誘導の手順なども学んだ。
工藤さんは「男性が多くても平等に活躍できる。視野を広げてほしい」と語りかけ、高校1年の長瀬令子さん(15)は「鉄道会社で働く女性は格好良く、進路の選択肢の一つにしたい」と話した。(服部展和)