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【谷中エリアまとめ】昭和レトロな谷中銀座から古民家リノベ「上野桜木あたり」まで。下町の情緒を味わう大人旅

Apr 29, 2026 ai IDOPRESS

イラスト:杉崎アチャ

今回は、古き良き下町情緒と若々しい感性が心地よく融合する街・谷中へ。四季折々の自然が楽しめる「谷中霊園」、人情味にあふれる「谷中銀座商店街」、古民家を再生した複合施設「上野桜木あたり」をご紹介します。歩くたびに新しい発見がある、この街の奥深い魅力を紐解いていきましょう。

谷中で外せない3つの場所|歩いて感じる、昔と今

日暮里駅の西側に広がる谷中は、江戸時代から続く風情豊かな寺町です。関東大震災や戦時中の空襲による被害を免れたエリアが多いことで昔ながらの入り組んだ路地や石垣が残り、昭和にタイムスリップしたようなノスタルジックな雰囲気を楽しめます。多くの著名人が眠る「谷中霊園」を心静かに散策した後は、下町らしい活気に満ちた「谷中銀座商店街」で食べ歩きを満喫するのもおすすめ。近年では、昭和初期に建てられた古民家を再生した「上野桜木あたり」のように、古い建物をリノベーションして新たな命を吹き込んだ施設も注目を集めています。散策の締めくくりには、駅の反対側へ一足のばして、かわいらしい妖怪大福が人気の「和洋菓子 EDO USAGI」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

①谷中霊園|都会の“余白”で心を整え、歴史と緑に癒される

霊園の中央を南北に貫く「さくら通り」は桜の名所として有名。約300メートルにわたり、満開のソメイヨシノが頭上を覆う「桜のトンネル」は必見です。

およそ10haという都内でも屈指の広大な敷地を誇る都立霊園。北側に位置する寛永寺の墓地内に徳川慶喜の墓所があり、その他に澁澤栄一をはじめ、画家や芸術家、俳優など多くの著名人が眠っています。開設は明治7年(1874年)で、年季の入った石畳や老樹、かつて五重塔があった天王寺の跡地など、歴史的な風情を感じさせる景観も魅力。重厚な佇まいの墓石が並ぶ中、青々とした木々の隙間から届く優しい木漏れ日を感じながら歩いていると、心が凛と整っていく感覚に包まれました。都会の喧騒を忘れさせるような静寂の中で豊かな自然に癒される。そんな極上の散策スポットです。

②谷中銀座商店街|昭和レトロな雰囲気の中で特別なスイーツを堪能

かつては「地域猫」の聖地として知られた「夕やけだんだん」ですが、ここ数年で保護活動などが進み、猫を見ることはほとんどなくなったとのこと。

日暮里駅から徒歩5分ほどの場所にある谷中のシンボル「夕やけだんだん」を下った先に広がる商店街。全長約170mの通りに惣菜店や喫茶店、雑貨屋など約60店舗が立ち並んでいます。ゲートをくぐって最初に足を運んだのは、和栗専門店「和栗や」。平日の午前中にも関わらず3~4組が並んでおり、噂通りの人気に驚きました。イートインのみで提供される「モンブランデセル」を堪能した後は、フロランタン専門店「アトリエ ド フロレンティーナ」へ。丁寧に手作りされたフロランタンは食べやすい一口サイズでお土産にぴったり。古き良き昭和の面影が残る商店街で、ここでしか出会えない特別なスイーツを楽しんでみては?

「モンブランデセル」(1700円)。まずは上から一口すくい、ふわっとした食感が口の中に広がるのを楽しむのがおすすめの食べ方。付け合わせのオリジナルほうじ茶の香ばしさがモンブランによく合います。

■和栗や

行列が絶えない和栗専門店。茨城県笠間市いわま地区にある約2万坪もの広大な自社農園で、オーナー自ら栽培した和栗を使用しています。行列に並ぶ多くの人のお目当ては、イートインのみで提供される「モンブランデセル」。絞りたてをいただくからこそ味わえる、和栗本来の繊細な風味はまさに「唯一無二」です。

■アトリエ ド フロレンティーナ

上から時計まわりに「そばの実&黒ごま」「ココア&ヘーゼル」「プレーン」(各220円)。サクサクと軽い食感に焼き上げることで、「歯にくっつく」「堅い」というフロランタンの従来のイメージを覆し、ご年配の常連さんも多いそう。

フロランタンだけを扱う珍しい専門店。丁寧に手作りされたフロランタンは食べやすい一口サイズで、サクっとした食感とナッツの香ばしさが特徴的。定番フレーバーは「プレーン」「焼きリンゴ」「オランジェ」「黒糖キャラメル」「ココア&ヘーゼル」「アールグレイ」「そばの実&黒ごま」の7種類。夏の「夏塩」や秋の「かぼちゃ」など季節限定フレーバーも人気です。

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③上野桜木あたり|再生された古民家にこだわりのショップが集結

所有者である塚越商事株式会社(東京都中央区)によって再生された「上野桜木あたり」は、古い建物の魅力を知り、暮らしの文化を体験できる場所。座敷を使ったイベントも活発に行われています。

昭和13年(1938年)築の3軒の古民家を活かした複合施設。路地と座敷がひと続きになっており、地域の人々と訪れる人との交流の場としても機能しています。パンの焼ける甘い香りに誘われて覗いたのは、ブーランジェリー&パティスリー「Think」。しばらく並んでから店内に入ると、洗練された和の空間にパンや焼き菓子が整然と並んでいました。赤ワイン風味の「カンパーニュ サングリア赤」と、一番人気の「ミルクフランス」を購入し、思わず笑みがこぼれます。続いて、塩とオリーブオイルの専門店「おしおりーぶ」へ。世界中の塩とオリーブオイル、バルサミコ酢などを試食しながら、自分好みの一品を探しましょう。

■Think

「カンパーニュ サングリア赤(写真奥)」(ホール1920円、ハーフ960円)は、低温熟成の生地に、赤ワインで煮たセミドライイチジクやブルーベリー、ナッツ類をたっぷり混ぜ込んで焼き上げています。「ミルクフランス(写真手前)」(380円)は、瑞々しい生地に濃厚なミルククリームを挟んだ一番人気の商品です。

令和5年(2023年)、複合施設「上野桜木あたり」の一角にてオープン。パティスリーとブーランジェリー、それぞれの経験を持つ職人がタッグを組み、フランスの伝統的な製法や素材へのこだわりを大切にしたパンや焼き菓子を提供しています。「カンパーニュ サングリア赤」は、本場のカンパーニュよりもパンの水分量が多いのが特徴。外はパリッ、中はもちっとした日本人好みの食感を生み出しています。「ミルクフランス」は1日に200個売れるという人気商品。濃厚ながら後味が軽く、幅広い世代から支持されているそう。

■おしおりーぶ

「アゼイテ・ファティマ」(2600円)。ポルトガルの聖地として知られるファティマ産の早摘みグリーンオリーブと熟したブラックオリーブをブレンドしたエキストラバージンオリーブオイル。日本国内ではおしおりーぶでのみ販売されています。

「塩と油は生きるために必要なもの、それらを楽しみながら食生活に取り入れる」というコンセプトのセレクトショップ。塩とオリーブオイルに加え、樽で熟成した本格バルサミコ酢やシーズニングなどを揃えています。国内外から取り寄せたこだわりの商品はすべてテイスティング可能で、スタッフのアドバイスを受けながら実際に味わい、組み合わせの奥深さを発見できるのも魅力。店舗オリジナルのスモークしたオリーブオイルやバルサミコ酢もおすすめです。

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和洋菓子 EDO USAGI|日暮里駅東側の人気和洋菓子店へ

妖怪大福は購入もイートインも可能。左は「いちご大福」(購入390円・店内397円)、右は「あんず大福(購入340円・店内346円)」。

日暮里駅東側の静かな一角にある和洋菓子店。「谷中の墓地からやってきた食いしん坊な妖怪」こと「妖怪大福」は愛嬌あるとぼけた表情がかわいく、子どもから大人まで夢中にさせています。いちごからスタートした妖怪大福ですが、次々とバリエーションが増え、今ではいちごとあんずが一年中購入できるレギュラー商品に。その他にぶどうやキウイ、シナモンアップルなど旬の果物を使ったものや、さくら餅や柏餅、水大福など、季節ごとに違った妖怪に出合えます。一つひとつ異なる表情を見比べ、お気に入りの子を探してみましょう。

<店舗インタビュー記事>


【日暮里・和洋菓子 EDO USAGI】笑顔を呼ぶ妖怪大福。「おいしい」だけじゃない、もうひとつの価値

※掲載したお店や施設の臨時休業および年末年始・ゴールデンウイーク・お盆休みは営業時間などが変更になる場合がございます。事前にご確認ください。


※掲載のイラストマップは縮尺や詳細な位置など、実際と異なる場合がございます。


※2026年4月28日現在の情報です。

【次回予告】


次回は谷根千さんぽ特集(前編)を紹介します。下町情緒あふれる風景と、個性豊かなカフェやスイーツが点在する人気の散策スポット。ゆったり歩きながら、その魅力をじっくり味わってみませんか。

▶︎次の記事は、5月12日公開予定です。


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