電通が27日発表した2023年の日本の総広告費は、前年比3・0%増の7兆3167億円だった。新型コロナウイルスの影響が収束したことで、旅行関連やイベント開催についての広告が増加し、前年に続いて過去最高を更新した。
媒体別では、インターネット広告が7・8%増の3兆3330億円で過去最高だった。広告費全体に占める割合は45・5%で、前年から2ポイント上昇した。動画配信サービスの利用拡大を追い風に動画広告が好調だった。
新聞、雑誌、ラジオ、テレビのマスコミ4媒体の広告費の合計は、2兆3161億円で3・4%減となり減少傾向が続く。テレビは3・7%減の1兆7347億円、新聞は5・0%減の3512億円だった。北京冬季五輪・パラリンピックがあった前年の反動や物価高騰が響いた。