夏に行きたいクールなお出かけスポットの大定番といえば水族館! 東海道五十三次の最初の宿場町として発展してきた品川を代表するエンターテイメントスポットとして人気の「マクセル アクアパーク品川」を満喫した後は、かき氷専門店「甘味処いちょうの木」で涼を感じましょう。
イラスト:杉崎アチャ
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平安時代よりその地名があったとされる品川は、鎌倉時代には江戸湾の港として繁栄。江戸から京都を結ぶ東海道にある53の宿場を指す、江戸時代に整備された五街道の一つ「東海道五十三次」では、品川宿が第1番目の宿場町となっていて、江戸の玄関口として古くから栄えてきました。明治期に入ると日本で最初の鉄道駅が設置され、90年代以降はビジネス街として発展。この界隈には由緒ある社寺も多く、いにしえの面影を残すスポットと、時代の先端をいくおしゃれなスポットが絶妙なバランスで混在しており、歩くとその街並みの違いや時代の流れを感じられるはずです。
今回は、明治5年(1872年)に開通した日本で最も古い鉄道駅である品川駅からスタート。再開発が加速する高輪口を出たら、目の前を走る第一京浜(国道1号)の横断歩道を渡って品川プリンスホテル方面へ向かいます。
品川駅からウイング高輪の中庭を抜け、いちょう坂を登ると、左側に映画館とアクアパークの入り口が続いて見えてきます。/写真提供:マクセル アクアパーク品川
まずは、公共交通機関でのアクセスが便利な最先端のレジャー施設「マクセル アクアパーク品川」へ。館内に入ると、メリーゴーランドや海賊船といったアトラクションやデジタルアートを駆使した展示空間が広がり、まさに海の中の世界にいるような幻想的な空間を楽しめます。季節や昼夜で異なる、多彩な演出で見る者を飽きさせません。「ザ スタジアム」で開催されるドルフィンパフォーマンスの水しぶきで涼を感じたら、周辺を散策しながら太陽の日差しで乾かしましょう。
駅の南側に向かって程なく歩くと、かつての「品川駅」が見えてきます。高輪までの延伸に伴い、大正14年(1925年)に改称された北品川駅は、品川駅よりも南に位置しているものの、旧東海道の品川宿北端に立地しているため、こう名付けられたとか。
宿場町の面影を今に残す町並みで、のんびりとした雰囲気が実に魅力的です。
その北品川駅を横目に、本日2度目のひんやり体験を目指して、第一京浜沿いをぐんぐん進みます。北品川駅から3本目の路地を入り、京急本線の高架下を潜って、少し歩いた住宅街にある老舗の「甘味処いちょうの木」は、知る人ぞ知るかき氷の名店です。
古き良き昭和の香りが色濃く残る店内では、ユニークな味の組み合わせがクセになると話題の超個性派かき氷をいただきましょう。最大の特徴は、食べる位置によって味わいが異なる点。見た目のインパクトに負けず劣らず、さまざまな素材が織りなすハーモニーは他では決して味わうことのできないおいしさです。
体の中から涼を感じ、店内の大きな窓からジャングルのように生い茂る美しい庭木を眺めリフレッシュしたら、帰りは品川駅の港南口方面へぐるりと歩いてみるのもおすすめです。品川は場所によって雰囲気の大きく異なる街、そして長い歴史をもつ街だということがよくわかります。歩きながら、街並みの違いをじっくり味わってみてはいかがですか。
ゆらゆらと泳ぐクラゲと、時間や季節ごとに変わる音と光で演出された、幅約9m、奥行き約35mの神秘的な世界が広がります。/写真提供:マクセル アクアパーク品川
デジタルテクノロジーを駆使した水槽展示や迫力のあるイルカショーが楽しめる品川プリンホテル内の水族館。見どころは、施設内で繁殖した生きものたちが集まる「リトルライフ」、希少なエイを展示したトンネル型の水槽「ワンダーチューブ」、クラゲたちが魅せる幻想的な世界「ジェリーフィッシュランブル」など。オットセイやペンギンたちの「ミニパフォーマンス」も人気です。
アクアパークで生まれたカクレクマノミの赤ちゃん。生きものの生態やライフサイクルを発信する1階の展示エリア「リトルライフ」で会えます。※時季により展示種類が異なる場合もあります。/写真提供:マクセル アクアパーク品川
スタッフ
ペンギン、アザラシ、オットセイ、カワウソなど人気の動物たちが水陸で気ままに暮らす2階の展示ゾーン「ワイルドストリート」もおすすめですよ。解説イベント「ワイルドライブビューイング」では、飼育スタッフ目線のライブ映像をモニターでお届けしながら、生きものの体の特徴や生態を解説します。
お客様
子どもを連れていても館内を1周することができる広さなので、家族連れにぴったりなエンタメスポットです。品川駅のすぐそばでもイルカやサメ、オットセイやアザラシなどに会えるのが魅力的で、メリーゴーランドなどのアトラクションで遊ぶこともできます。
<データ>
住所港区高輪4-10-30(品川プリンスホテル内)
電話03-5421-1111(音声ガイダンス)
営業時間時季により異なるため、詳細は公式サイトを参照
定休日無休
次ページに続く。マクセル アクアパーク品川「ザ スタジアム」、かき氷専門店「甘味処いちょうの木」をご紹介します。
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