「日本の水産業を元気にする」との思いをもとに、5月30日、「港町のイタリアンモンテロッソ」=写真(上)=がオープンした。
運営するのは日建リース工業(東京都千代田区)。建設資材のリースを主とする企業だが、並行して、独自開発による活魚輸送用の「魚活ボックス」に力を入れている。専用の活魚車を使わずとも生きた魚を輸送でき、低コストで、多魚種でも、少量からでも使えるというもの。全国各地から運び、大田市場(大田区)内にある同社の東京活魚センターを中継して、店舗などに卸している。
「-モンテロッソ」ではこうして届く新鮮な魚を中心にメニューを考案。さらに、埼玉県などにある自社農園の無農薬特別栽培による野菜で彩りを添えるイタリアンを提供している。
写真(下)はランチで一番人気の「鯛(たい)の生ハムの自家製ジェノベーゼ」。スープ・パン・サラダ付きで1250円。パスタは国産小麦粉を使用した自家製生パスタ。ジェノベーゼは自社農園で栽培、手摘みしたバジルを使っている。「鯛の生ハム」は、ハーブのタイムやディル、塩と砂糖をまぶし、半日マリネしてハム状にしたもの。口に入れると不思議とほどけていくような食感が面白い。刺し身ではなくハム状にしたのは、パスタに合うよう、鯛に味を付けたかったからだそうだ。
ディナーでは、自社で養殖したサーモンなども取り入れている。今後も魚を中心に、新メニューを更新していく予定だ。(さりあ)
東京都渋谷区道玄坂2の6の17渋東シネタワー地下1階。11時~22時半。ランチは11~15時(14時半ラストオーダー)。不定休。(電)03・5458・7065