
今秋に出版される「街の記憶」の見本
金沢市東山生まれのイラストレーター前田マリさん=東京都港区芝=が北陸中日新聞(中日新聞北陸本社発行)で連載した「街の記憶」が今秋、イラストを大きく扱って出版されることになった。前田さんは「街をそぞろ歩きして、金沢らしさを見つけてもらうきっかけにしてもらえれば」と話している。(沢井秀和)
連載は2015年7月~20年6月に計59回にわたって紙面化。観光地化する前の金沢の街、その息づかいをイラストと軽妙な文で伝え、好評を博した。作者らを投映した猫がイラストに登場するのも人気だった。
「十代の半ばに寝起きした部屋は土の壁だった。…夜の明かりで鮮やかな若草色の壁は、朝、障子が開いて陽(ひ)が射(さ)すと、鶯(うぐいす)に、柳に苔(こけ)色と、時間の経過とともに変わっていく」

本紙連載で掲載されたイラスト「小さな旅」
「土壁のお...
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