六本木ヒルズ(港区)にも匹敵する巨大再開発が、新たに六本木で進んでいる。通称「第2六本木ヒルズ」。着工予定は2025年度と聞いていたが、今どうなっているのか。

再開発エリアは、六本木交差点を起点に南に広がる。待ち合わせの定番スポット、老舗洋菓子店「アマンド六本木店」向かいの六本木マイアミビルから、外苑東通りを東京タワーに向かって歩き始めた。
1892年創業の花店「ゴトウフローリスト」のほか、夜の六本木を彩るバーやキャバクラは健在だ。工事が本格化している様子はうかがえない。通り沿いのビルオーナーは「ビルも老朽化している。早くやってほしい」とこぼす。
しばらく歩くと赤色の「ROI」のロゴが見えてきた。1973年の開業以来、若者文化の発信地だったロアビル(六本木共同ビル)だ。最上階にあった「ボビー&マギー」や「ザ・リージェンシー」といったディスコに若者が詰めかけ、一世を風靡(ふうび)した。

若者文化の発信地だったロアビル(手前中央)とハードロックカフェ(右下)=港区六本木で
朝方までにぎわっていたかつての面影はなく、午後7時だというのに各階の明かりはほとんど見えない。入り口はシャッターが下り、「立入(たちいり)禁止」の文字も。周囲は金属製の囲いで覆われていた。倒壊の恐れがあるとされ解体されることになっている。
ロアビルの裏手では、ザ・ローリング・ストーンズの深夜プライベートパーティーなどで知られる「ハードロックカフェ東京」が営業を続けていた。ここも再開発のエリア。月1回ほど埼玉県内から通う男性(50)は「再開発の話は知らなかった。あこがれの場所なのでなくなったらさみしい」。周辺は大小の駐車場でがらんと空き、迫りつつある再開発を思わせた。
外苑東通り沿いの商業ビルでは、まだ8棟の地権者が再開発を巡り交渉中だ。
地権者である会社の役員に話を聞くと、再開発からの除外を求めているという。この役員は「六本木は大小の企業、飲食・小売店が集積して活気ある繁華街を築いてきた。同じような再開発が続くと街の個性が失われてしまう」と訴える。
ロアビルの角を右に曲がり、鳥居坂を下っていくと、東洋英和女学院の幼稚園と小学部がある。再開発に伴い今後、近くの仮校舎に一時移転する予定だ。
再開発エリアに沿って六本木交差点方面に戻る途中、閉...
残り
926/1851 文字
この記事は会員限定です。
無料会員に登録する
有料会員に登録する
ログインして続きを読む
有料会員に登録すると
会員向け記事が読み放題
記事にコメントが書ける
紙面ビューアーが読める(プレミアム会員)
※宅配(紙)をご購読されている方は、お得な宅配プレミアムプラン(紙の購読料+300円)がオススメです。
会員登録について詳しく見る
よくある質問はこちら