中東情勢による原油価格高騰が長期化すると見込まれ、川崎市は25日、市バスの燃料費を本年度当初予算の倍以上に増やす企業会計補正予算案を発表した。燃料高騰でバス事業の補正予算編成は市では過去20年で例がなく、市財政局担当者は「倍以上になるのは、正直言って天変地異だ」と困惑する。(北條香子)
福田紀彦市長は同日の記者会見で「いったんは落ち着きを見せているが燃料費の高騰が続いている。先行き不透明なので、これだけの額を補正して万全を期している」と説明。運賃値上げの可能性は「燃料費だけでなく、総合的に判断する」と述べた。

記者会見する川崎市の福田紀彦市長=25日、川崎市役所で
市では3月に実施したバス用軽油の一般競争入札で、全業者の入札額が予定価格を上回り不調に。調達期間を短縮してやり直し、単価は前回落札時の倍近い1リットル当たり199円に跳ね上がった。
市は3月の新年度当初予算で、市バスの燃料費を約4億9000万円と見込んでいた。入札結果を受け、6月定例市議会に提案する補正予算案で約6億円を追加で計上することとし、燃料費の総額は当初と比べ約2.2倍となる。

中東情勢による混乱で燃料調達に苦慮している川崎市の市バス=25日、川崎市川崎区で
市交通局は取材に「年間を通した安定的な市バスの運行を図るため、現時点で確実な調達...
残り
515/1030 文字
この記事は会員限定です。エントリー会員(無料)に登録すると、続きを読めます。
無料会員に登録して読む
ログインする
無料会員(エントリー)に登録すると
会員限定記事を読める
有料会員限定記事も月3本まで読める
有料会員などの会員種別、登録手続きについて詳しく知る
よくある質問はこちら