写真企画「東京印」
東京の風土が育んだ工芸品や食、製品などの魅力を写真記者が伝えます。(随時掲載)

前回の「東京印」は
輝く天気雨も、弾ける炭酸の泡もガラス工芸「江戸切子」の伝統工芸士が追い求める自由な光

レストランの厨房を精巧に再現したドールハウス。フライパンや料理、皿などを、河合行雄さん(奥)ら家族3人が分業で作り上げる=東京都荒川区の「ミニ厨房庵」で(隈崎稔樹撮影)
じゅわっと音を立てて焼き上がり、香りが漂ってきそうな「ハンバーグ」。直径1センチほどの皿に盛られている。ミリ単位の技巧から生まれる、ドールハウス専門店「ミニ厨房庵(ちゅうぼうあん)」(荒川区)の作品は模型の域を超え、暮らしの息遣いを感じさせる。

おいしそうに作られたハンバーグや温野菜のミニチュア=東京都荒川区の「ミニ厨房庵」で(隈崎稔樹撮影)
「初めの1年間は試行錯誤の連続でした」。自作を巨人のように見下ろし、河合行雄さん(76)は苦笑い。のめり込んだきっかけは金属加工業を営んでいた約20年前。ドールハウスが趣味の妻朝子さん(76)に小物の製作を頼まれた。展示会に出すと客から評価され、驚きとやりがいを感じた。今は河合さんが鍋など金属製品を、朝子さんと娘あさみさん(51)が家具や粘土...
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