東京都北区が進めている特別養護老人ホームの工事で、通常は3万円程度で買える消火器ボックスを145万円の単価で見積もり、入札を行っていたことが分かった。ほかにも駐車場の白線引きやアスファルト舗装などで、極めて高額な単価を見積もりに使っていた疑いも浮上。区は見積もりが妥当だったかどうか、検証する方針を示した。(加藤裕治)
この工事は、北区立の特別養護老人ホーム「桐ケ丘やまぶき荘」の大規模改修で、昨年12月までに建設や給排水、空調など5件の入札をし、予定価格計約42億1000万円に対し、落札した4社が計約40億3000万円(消費税相当額込み)で契約。現在、工事が行われている。設計事務所が建築資材や消火器ボックスなどの単価を積算し、区がそれを基に入札予定価格を設定した。

大規模改修工事が進む特別養護老人ホーム「桐ケ丘やまぶき荘」=16日、東京都北区桐ケ丘で
高額な単価については、今月15日の区議会本会議で、佐藤司議員(れいわ所属)が質問し、区側は具体的な価格に触れず「単純な単価比較で妥当性を判断するのは難しいが、検証する」などと答弁した。
佐藤氏が入手した内訳書によると、145万円の消火器ボックスは壁への埋め込み型で、26カ所に設置するとし、計3770万円となっている。大きさや設置方法などで費用は変わるが、東京都の工事設計単価表では都営住宅用のステンレス製の消火器収容箱が2万6800円。北区の工事より格段に安価に抑えられている。
さらに今回は、駐車場に計67.5メートルの白線を引く工事は約674万円と積算され、1メートルあたりの単価は約10万円に上った。駐車場のアスファルト舗装(1100平...
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