
焼きたてのハンバーガーを味わう客たちの足元には、それぞれの愛犬が静かに伏せていた。ペットと一緒に過ごせる東京都台東区のカフェ「クラフトバーガー&グリルジロー」を経営。地域食材を生かしたハンバーガーを提供し、地元の魅力発信にも力を注いでいる。
台東区生まれ。結婚式場や飲食店などに勤め、10年ほど料理の腕を磨いた。父親の経営する居酒屋を継ぎ、複数店舗の経営に携わるうち「酒のつまみだけでなく、自分の料理を主役にした店をつくりたい」と考えるようになった。
2019年12月に開業したジローの店名は、その年に家族として迎えた愛犬、ボストンテリアの次郎に由来する。ペットショップで出合い、誕生日も自分と同じことから、すぐに気に入ったという。
犬や猫と一緒に食事ができる店はまだ少ない。「ペットも家族の一員として気兼ねなく過ごせれば」と、犬猫同伴OKの店にした。ハンバーガーのほか、犬や猫向けのメニューも用意。愛犬家らが集い、飼い主同士の交流も生まれた。次郎も看板犬として店に「出勤」。人懐こさで、多くの客にかわいがられている。
苦労した時期もあった。開業直後には新型コロナウイルス禍に直面。ロシアのウクライナ侵攻による物価高騰では、牛肉の仕入れ価格が約1・5倍に上昇。値上げによって客足が遠...
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