東京都渋谷区立松濤(しょうとう)美術館の入り口に、1枚の「おわび」が掲示されている。19日に始まる展覧会「路上、お邪魔ですか?」に関してのものだ。前会場だった金沢21世紀美術館(金沢市)で困窮者支援の団体とキュレーターとの対話を経て、会期の途中に追加された「おわび」を引き継いだ。(中村真暁)
「支援そのものが『路上』にネガティブなイメージを与えているかのように読めてしまう、誤解を生む表現となっていた」。18日の内覧会に訪れると、入り口付近に「おわびと補足」と題した一文があった。
これは新聞仕立ての作品「特報」の記述を受けたもの。作品にはアーティストやキュレーターの鼎談(ていだん)が載っており、その中に困窮者向けの無料情報冊子を引き合いに「路上とは脱出するものであるというネガティブなイメージも有している」という発言があった。

問題になった新聞仕立ての作品「特報」は館内で販売されている=18日、東京都渋谷区の区立松濤美術館で(芹沢純生撮影)
この冊子は認定NPO法人「ビッグイシュー日本」(大阪市)などが発行する無料の「路上脱出・生活SOSガイド」。炊き出しや相談先の情報が書かれ、2009年から累計で15万冊以上が発行されている。
「ショックでした」とNPO法人共同代表の稲葉剛さんは振り返る。ガイドは「路上」を...
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