4年ぶりに再開するコロンバン原宿サロン＝渋谷区で
今年で創業100年を迎えた老舗洋菓子メーカー「コロンバン」が19日、こだわりのスイーツや料理で喫茶を楽しめる「原宿サロン」（東京都渋谷区神宮前6）をオープンする。旧店舗は4年前に一時閉店したが、同じ原宿の地で再開にこぎ着けた。（中村真暁）
コロンバンは1924（大正13）年、大田区の大森で創業。売店と喫茶があった旧店舗「原宿本店サロン」は67年に開業したが、2020年、再開発の影響で閉店した。
新店舗は「スペシャルな非日常」がコンセプト。旧店舗があった場所と近く、店内は深紅のじゅうたんやイタリア製シャンデリアなどが重厚感を演出し、華やかでリラックスできる空間となっている。座席はテラスと合わせて56席。
スタンドにスイーツなどを並べたアフタヌーンティーセットや、昔懐かしい味わいのプリンのほか、ふんわりしっとりとした食感のパンケーキ、1年かけてレシピを完成させたローストビーフ丼などを提供。持ち帰りメニューには生菓子など約40種類をそろえた。
同社は昨年、持ち帰り専門の「コロンバン原宿」を原宿の明治通り沿いに先行してオープン。並行して喫茶ができる場所を探していた。
同社には「いつオープンするの」といった問い合わせが相次いでいたといい、小澤俊文社長は「温かいお客さまに支えられてきた」と感謝する。原宿は再開発が進む一方、個性的な店舗と出会える「裏道文化」が根付いていると説明。店舗は表参道から裏道に入った場所にあり、「こんな面白い店があるのかと、喜んでもらいたい。わくわく感をつくっていけたら」と話した。
年中無休。営業時間は月～土曜が午前10時～午後9時。日曜、祝日が午後8時まで。
