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校長先生選びの模擬投票 足立区・放課後デイ児童ら9人 「選挙の楽しさ感じて」

Aug 9, 2024 ファイナンス IDOPRESS

スタッフにサポートされながら1票を投じる少女=足立区で

発達に課題のある子どもたちに選挙を経験してもらおうと、東京都足立区足立の放課後等デイサービス「まつぼっくりツリー」で模擬投票が実施された。「中学校の校長先生を選ぶ」との想定で、人気アニメのキャラクター3人を立候補者に見立て、子どもたちはスタッフの助けも借りながら1票を投じた。(石原真樹)

参加したのは「ツリー」に通う小学6年~高校2年の男女9人。アンパンマン、クレヨンしんちゃん、ドラえもんの3人が出馬し「おいしい給食を届ける」「学校でテレビが見られる」「どこでもドアで学校に行ける」などの公約を掲げるという設定だ。

スタッフによる各候補の政策説明を聴いた子どもたちは、投票用紙に候補者名を記したりスタッフに書いてもらったりして投票した。記載台と投票箱は足立区選管から借りた本物を使った。ドラえもんが5票を獲得して当選すると「ドラえもんが校長先生になってうれしい」「クレヨンしんちゃんが良かった」などと笑顔で話した。

特別支援学校高等部1年の長女(16)の様子を見守った母親(55)は「選挙公報で候補者が一番言いたいことを大きな文字で書いたり、投票所でサポートが必要な人が優先される時間帯を設けたりすれば、障害がある人も投票に行きやすくなると思う」と話した。

主権者教育などに取り組むNPO法人DAKKOが主催。代表理事の横張寿希(としき)さん(29)が、「ツリー」を運営する一般社団法人の代表理事も務めることから実現した。「放課後デイはスタッフが子ども一人一人をよく知っており、丁寧にサポートできるので模擬投票も取り組みやすい。今後も広げていきたい」と横張さん。DAKKOのボランティアスタッフでイベントを企画した中央大3年の柿本優里さん(21)は「本人の意思を反映できるように工夫した。選挙は楽しいと感じてもらえたらうれしい」と話した。


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