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「多文化はゆたかだ」 苦労の先の感動を知ってるから…挑む「高田馬場」の発信〈世界と舫う 畠山澄子〉

Sep 14, 2026 ファイナンス IDOPRESS

われながら(われらながら?)、温かい気持ちになれるリール(動画)が並ぶアカウントだと思う。「まちづくりピースボート」のインスタグラムだ。ピースボートが事務所を構える高田馬場にあるお店が、スタッフのイチオシポイントと共に次々と紹介されている。グルメアカウントでも街紹介アカウントでもない。どの動画にも「人」がいて、「ストーリー」がある。高田馬場という街に暮らす人々の等身大の姿がそこにある。

「まちづくりピースボート」のインスタグラム

これは、昨今国内外で広がる排外主義に抗うための、私たちの小さな一歩。そして次の一歩は10月3日の「OMATSURI〜高田馬場国際交流祭」。今日はそんな話をしようと思う。

◆船内も国際交流の舞台と化した

ピースボートは国際交流の船旅をおこなう非政府組織(NGO)。年に3回の地球一周の船旅を通して、年間5000人弱の人たちに世界の今を感じてもらうというのが私たちの使命だ。「顔の見える国際交流」を通して、ひとりでも多くの人に「遠いと感じていた世界が近くなる」体験をしてもらえたらと思ってやっている。

10年ほど前から新たな挑戦が始まった。船内の多文化・多言語化だ。それまでは基本的に日本からの参加のみを受け付けていたが、アジア全域から参加者を募るようになった。日本のみならず、深圳や香港、シンガポール、マレーシアなども乗船地に加わった。各地の旅行代理店の力を借り、今では毎クルーズ200〜300人、多い時には500人ほどが、中国大陸、香港、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、などの日本以外の地域から参加する。

船で訪れる寄港地だけでなく、船内も国際交流の舞台と化したピースボート。船内の公用語は増え、今ではすべての情報が日本語・英語・中文・韓国語の4言語で流れるようになった。少しずつではあるが船内で提供する料理のバラエティーも増えた。船をあげて盛り上げる年中行事も多文化から取り入れるようになった。船内テレビの収録では、スタッフが参加者にインタビューをすることもよくあるが、インタビューに答える友人グループがそれぞれ全く違う地域から参加しているなんていうことも珍しくなくなった。

◆対話、対話、対話…の先に見えた光景

この10年、船における多文化共生を試行錯誤しながら進める中で、大変なことと楽しいことのどちらが多かったかと問われたら...

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