
鳴門の渦潮を白い竜に見立てた大作=いずれも大田区中央4の区立龍子記念館で
日本画家の川端龍子(1885~1966年)が描いた生きものの作品を一堂に展示する名作展「彩る、生きものたち。川端龍子の観察と想像」が、東京都大田区中央4の区立龍子記念館で開かれている。丹念な観察と緻密な筆致で描いたリアルな動物たちに加え、自然現象を空想上の生物で表現した幻想的な大作も並ぶ。8月23日まで。(佐藤航)
龍子は、龍子記念館の向かいに今も残る自宅とアトリエで、庭の動植物を描いた作品を数多く残した。一方、関心のある出来事や訪れた土地での見聞を描く際は、架空の生物を絡めて表現することもあった。今回の名作展には、そんな生きものたちをテーマにした26作品が並ぶ。

自宅で飼っていた愛犬ムクを描いた「立秋」
来場者を最初に迎える「立秋」は、愛犬家として知られる龍子が飼い犬の「ムク」を描いた一枚。暑さの中に秋の気配も漂い始めた自宅の庭で、ムクが水がめの水を飲んでいる。ムクの視線は描き手に向けられており、画家と愛犬の穏やかな日常を感じさせる。
晩年に...
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