3Dデータ化された中野サンプラザ(中野区提供)
東京都中野区は、ランドマークとして長年親しまれ、昨年7月に閉館した複合施設「中野サンプラザ」の記憶を後世に残そうと、建物を3Dモデル化し、データを無料公開した。デジタルの文化財として、誰でも自由に閲覧や活用ができる。
公開されたのは、特徴的な三角形の外観のほか「音楽の殿堂」として多くのアーティストがコンサートを開いた大ホール、エントランス、チャペル、レストランなどの建物内部。区ホームページと、都のオープンデータカタログサイトから閲覧やダウンロードができる。
事業費は924万円。酒井直人区長は「区民はサンプラザへの思いが強かった。解体された後も、オープンデータを使っていただきたい」と話した。
中野サンプラザの解体は本年度中に始まる。2028年度に「NAKANOサンプラザシティ(仮称)」として生まれ変わることになっている。(長竹祐子)