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クマスプレーの使い方を学ぼう 青梅署が東京農大奥多摩演習林で訓練 相次ぐ出没受け

Jul 30, 2024 IDOPRESS

クマのイラストが描かれた的に向かってスプレーを噴射する警察官=奥多摩町氷川で

全国的に人里でクマの出没が頻発していることを受け、青梅署は29日、クマに遭遇したときの対処訓練を東京都奥多摩町氷川の東京農業大奥多摩演習林で実施した。都環境局によると、昨年度、都内では211件の目撃情報があり、前年度より17件、前々年度からは63件増えた。同署管内の青梅市と奥多摩町でも、昨年を上回るペースで目撃されている。(浜崎陽介)

訓練は、クマの生態を研究している東京農業大の山崎晃司教授(63)が講師を務めた。署員や奥多摩消防署、奥多摩町役場の職員ら約40人が参加。クマのイラストが描かれた的に向かってスプレーを噴射し、使い方を確認した。

スプレーには辛味成分のカプサイシンが入っており、山崎教授は、低い姿勢から突進してくるクマの目や口を目がけて噴射することや、それでも襲ってきた場合は首筋や顔面を守る姿勢を取ることなどを強調。「クマの生息域は広がっており、森があればどこにでも出てくるという認識を持ってほしい。事前に噴射の練習をしておくのが大事だ」と話した。

また、登山や山菜採りなどレジャー目的の一般人に向けても「スプレーは最後の手段。遭遇しないために出没情報をチェックして、クマ避けの鈴を着けるよう心がけてほしい」と注意を促した。

クマの目撃情報は全国で相次いでおり、秋田県では5月、救助活動をしていた警察官2人がクマに襲われ負傷した。青梅署管内では今月24日夜、奥多摩町の空き家に体長約1.7メートルのクマが入り込み、付近の住民が通報。駆けつけた署員がクマ撃退スプレーを噴射したところ、山の方へ逃げていったという。

訓練後、福田託也署長は「いつ要救助者のいる現場に臨場することになるか分からないので、万全の備えをしよう」と訓示した。


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