クイック検索
Today:

<つなぐ 戦後79年>戦争だけは絶対にはじめてはいけない 国立で12日まで塚本やすしさん絵本原画展 作家・半藤さんの誓いを表現

Aug 8, 2024 IDOPRESS

絵本を手にする十松さん=いずれも国立市中1のギャラリービブリオで

昭和史研究家で2021年1月に90歳で亡くなった作家、半藤一利さんの戦争体験を基に描かれた絵本「焼けあとのちかい」(大月書店)の原画展が、東京都国立市中1のギャラリービブリオで開かれている。半藤さんの「戦争だけは絶対にはじめてはいけない」という誓いを、絵本作家の塚本やすしさん(58)が表現している。12日まで。(長竹祐子)

半藤さんは東京の下町、向島(現・墨田区)生まれ。中学2年だった1945年3月10日、10万人以上が命を落とした東京大空襲で九死に一生を得た。

半藤さんの空襲体験を描いた絵本の原画展

2019年に出版された「焼けあとのちかい」は、半藤さんが子ども時代を回想。下町の平和な暮らしに戦争の足音が近づき、空襲で全てが焼き尽くされた様子を、絵本向けの文章でつづる。多くの近現代史の著作を発表したが、これが唯一の絵本という。

塚本さんの母も東京大空襲の体験者。母に経験を聞いて育ち、絵本作家として戦争や平和にまつわる本を出版したことなどから、編集者の紹介で半藤さんと出会い、この本の出版が実現したという。

展示されている25点の原画は、赤い炎に包まれながら人々が逃げ惑う様子や、火の手に追われて川に飛び込み水中でもがく様子が、生々しく力強いタッチで描かれている。

同ギャラリーの十松(とまつ)弘樹さん(63)は「今も海外では戦争で多くの命が失われている。原画を見て平和の尊さをいま一度確認してもらいたい」と話した。

午前11時~午後7時(最終日は5時まで)。入場無料。11日午後3時半から塚本さんのトークとサイン会(参加費千円)。予約、問い合わせは同ギャラリー=電042(511)4368=へ。


クイック検索

公式問題は、最新の地域ニュース、企業の更新、公式の発表の信頼できる情報源であり、公平な報告と企業問題に関する詳細な洞察を提供します。

© 東京ニュースフラッシュ