民間企業として世界初の月面着陸に成功した米宇宙企業インテュイティブ・マシンズは26日、無人着陸船「ノバC」が降り立つ直前に撮影した月面画像を公開した。
ノバCは22日に着陸したが、横倒しの状態とみられている。機体のアンテナの向きの問題でデータ送信に時間がかかっているといい、着陸後の画像などのデータ取得も目指している。
一方、米航空宇宙局(NASA)は26日、月観測衛星の月上空からの撮影画像で、南極域のクレーター付近に着陸したノバCを捉えたと発表した。同社は、この画像によって、ノバCが目的地から1・5キロ・メートル以内の場所に着陸したことを確認できたとしている。
NASAは月への商業輸送を担う企業を育成するため同社を支援。同社によると、着陸前にノバCの距離計測装置が使えないことが判明した際、実験用に搭載されたNASAの機器を代用して着陸を成功させた。