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樋口一葉の旧5000円札、これが「最後の1枚」 肖像を日銀に提供した台東区の一葉記念館で13日から展示

Jul 13, 2024 技術と科学 IDOPRESS

明治時代の女性文学者・樋口一葉(1872~96年)の功績を伝える台東区立一葉記念館(東京都台東区竜泉3)で13日、一葉の肖像が描かれた旧5000円札の最終製造券の常設展示が始まる。同館が銀行券の広報に長年協力してきたことに感謝し、日本銀行が区に贈った。(鈴木里奈)

◆発行時に贈呈の2号券と並べて紹介

同館は、2004年の旧5000円札発行の際に一葉の肖像を提供した。最終製造券の記番号は「LD900000J」。日銀から発行時に贈呈された2号券と隣り合わせで並べる。

日本銀行から贈呈された旧5000円札の最終製造券。奥右下は2号券=東京都台東区で

一葉は1893~94年、現在の台東区竜泉で暮らし、荒物駄菓子店を開店した。居住期間は短かったが、この時に人間洞察や社会認識を深めた経験が、作家として大きく飛躍するきっかけになったとされている。代表作「たけくらべ」の舞台にもなっている。

死後、地元有志が一葉の業績を後世に残そうと、協賛会を結成。積立金で現在の用地を取得し、区に寄付して記念館建設を要請。1961年に開館し、たけくらべの草稿など一葉ゆかりの品々を所蔵する。当時、女性作家の単独資料館は国内初だった。

◆「新紙幣でも女性の肖像が選ばれて良かった」

鈴木裕人館長(48)は「20年間お疲れさまでしたという気持ち。お札でしか樋口一葉を知らなかった人は、これを機に来館して作品の魅力に触れてほしい。新紙幣でも女性の肖像が選ばれ、流れを受け継ぐことができて良かった」と話している。

同館では、7月末まで来館者に一葉の生涯をまとめた小冊子を配る。開館時間は午前9時~午後4時半。毎週月曜日休館(休祝日の場合は翌平日)。

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