経営が順調であるかのように装って銀行から融資金6億円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は26日、詐欺の疑いで、ベアリング商社「堀正工業」（東京都品川区、破産手続き中）の元社長、堀雅晴容疑者（69）＝同区北品川＝ら3人を再逮捕した。
他に再逮捕されたのは、同社元総務部長の大熊重康容疑者（73）＝板橋区仲町＝と、元顧問税理士の山口賢一容疑者（74）＝同区大谷口＝。
捜査2課によると、同社の破産手続きが始まった時点で、金融機関からの借り入れが46行から総額約250億円に上り、不正を繰り返していたとみて調べている。堀容疑者は、融資金を別の会社の運転資金、別荘の購入費用などに充てていたとみられる。
再逮捕容疑では、2022年11月～12月ごろ、粉飾した決算書などをみずほ銀行に提出し、融資金6億円をだまし取ったとされる。認否を明らかにしていない。
3容疑者は、同様の手口で三菱UFJ銀行から融資金5億円をだまし取ったとして、6月に詐欺容疑で逮捕され、今月9日に起訴されていた。
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