JR東日本が東京芸術大などと連携して上野駅をアートの発信や体験の場に変えるプロジェクト「文化創造HUB」の開幕式典が16日、同駅中央改札前で行われた。
構内に展示されている著名な画家や彫刻家などのアート作品を、スマートフォンで詳しい解説を視聴しながら容易に鑑賞できる仕組みにしたほか、今後、画家が観客の前でリアルタイムに絵を描くライブペインティングなどのイベントを改札内で実施していく。

JR上野駅で行われた「文化創造HUB」開幕式典。舞台上の左端が喜勢陽一・JR東日本社長、同右から4人目が日比野克彦・東京芸術大学長、同右から2人目が歌舞伎俳優の中村鴈治郎さん=16日、東京都台東区で(嶋田昭浩撮影)
この日の式典は、改札口のすぐ上にあって今回修復された画家・猪熊弦一郎の巨大壁画「自由」(1951年制作)を望むグランドコンコースで開かれた。
歌舞伎俳優の中村鴈治郎さんが舞踊「七福神」を披露した後、JR東日本の喜勢陽一社長は「デジタル化で機械文明が急速に進化した時だからこそ、(駅を)人を起点とした文化を発信するハブ(中心)にしていきたい」とあいさつ。
上野にキャンパスのある東京芸大の日比野克彦学長も「JR東日本とは包括連携協定を結んでおり、上野駅を起点として、さまざまな駅の中での、それぞれの地域を生かした文化創造を推進していきたい」と語り、地元・台東区の服部征夫区長らが加わってテープカットを行った。(嶋田昭浩)