東京・歌舞伎町の「トー横」で知り合った女性を海外の詐欺拠点に送るため誘拐したとして男が逮捕された事件で、警視庁特別捜査課は16日、別の男性を誘拐したとして、所在国外移送誘拐の疑いで、指定暴力団住吉会系組員の山尾輝斗容疑者(25)=東京都新宿区=を再逮捕したと発表した。
逮捕容疑では昨年7月中旬ごろ、知人を介して、「韓国かカンボジアでセキュリティーの仕事がある」と無職男性(44)を勧誘。「頑張れば3カ月で1000万円は稼げる」と誘惑し、国外に移送する目的で、江東区内のビジネスホテルに9日間滞在させるなどしたとされる。認否は明らかにしていない。

東京・新宿の歌舞伎町(資料写真)
同課は山尾容疑者がカンボジアに拠点を置く詐欺グループのリクルーターで、トー横に出入りしていた複数の男女を「かけ子」として同国へ送っていたとみている。
山尾容疑者はトー横の路上で飲酒するなどしていたこの男性と、知人を通じて知り合ったという。男性は山尾容疑者の指示に従い、パスポートを取得。だが、山尾容疑者が他の20代男性に「借金返せないならカンボジアでかけ子をやれ」と命じる場に居合わせ、自身も詐欺に加担させられるかもしれないと気付き、警察署に相談したという。(戎野文菜)