「イベントにおけるLGBTQ+ハンドブック」の表紙=セレスポ提供
性的少数者も含めて誰もが楽しめるイベントを目指し、企画や運営に携わるスタッフの対応力向上のため、イベント制作会社「セレスポ」(東京都豊島区)が「イベントにおけるLGBTQ+ハンドブック」を作った。気を付けたい言葉遣いや、来場者が安心できる環境整備など配慮すべきことをまとめた。
同社は、年間数千~1万件ほどのイベントを手がける。以前から会場でのバリアフリーの取り組みなどを進めてきたが、社員から性的少数者への理解を深めた方がよいとの声が出て、作成したという。
基礎知識のほか、イベントの企画や制作、運営、スタッフ教育でのチェックリストを掲載。例えば「アンケートや申し込みで性別を取得するときは選択肢をつくる」「容姿だけで性別を判断した声がけはしない」「スタッフのユニホームを選べるようにする」など配慮できる場面を提示した。
多様な人が働きやすい職場環境づくりへの研修や支援を行う「アカルク」(大阪市)が監修。ハンドブックは、セレスポのホームページから無料でダウンロードできる。(奥野斐)