地球に帰還し、宇宙船から出た古川聡・宇宙飛行士(NASA/Joel Kowsky)
【ワシントン=冨山優介】宇宙航空研究開発機構(JAXA)の古川聡・宇宙飛行士(59)らを乗せた米民間宇宙船クルードラゴンは12日午前5時50分(日本時間12日午後6時50分)頃、米フロリダ州沖に着水した。古川さんら日米欧露の飛行士4人は昨年8月から始まった国際宇宙ステーション(ISS)での約半年間の長期滞在を終え、地球へ無事に帰還した。
古川さんはISS滞在中、微小重力環境を利用して立体臓器を作り出す技術の開発や、水を再利用する技術の実証、将来の月探査を見据えた科学実験などに取り組んだ。古川さんの宇宙飛行は2011年以来で、今回が2回目。宇宙滞在期間は累計約366日となった。
25年頃には、JAXA飛行士の 油井亀美也 さん(54)と大西卓哉さん(48)がそれぞれ、ISSでの長期滞在を予定している。