2021年夏に開催された東京五輪・パラリンピックから5年。東京都臨海部では、長らく使い道が決まらず塩漬け状態になっていた都有地に複数の仮設会場が設けられ、終了後に撤去された。都は大会を機に臨海部の活性化を図るとしていたが、果たして会場跡地の活用は進んでいるのか。「レガシー」(遺産)の今を追った。(佐藤航)
9月中旬、新交通システム「ゆりかもめ」の東京国際クルーズターミナル駅を降りると、東側に広大な駐車場が広がった。東京ドーム1個分を超える約5万6000平方メートルもの広さだが、閉鎖中で車は止まっていない。周囲を歩く人もほとんどおらず、閑散としている。

東京五輪・パラリンピックの会場だった「青海アーバンスポーツパーク」のバックヤードなどの跡地。現在は臨時駐車場や週末のイベントなどの利用にとどまる=11日、東京都江東区で
この駐車場は5年前、五輪のスポーツクライミングやパラの5人制サッカーなどの会場「青海アーバンスポーツパーク」のバックヤードなどとして使われた。東側の会場跡地も含め、大会後の利用は特に決まっておらず、週末のイベントや臨時駐車場としての限定的な利用にとどまっている。
パークがあった都有地は元々、都が都市機能の分散を目指して埋め立て地に造成した「臨海副都心」の一区画だった。都は1990年から進出企業の募集を続けてきたが、2008年のリーマン・ショックでこの区画に入る予定だった企業が相次いで撤退。都心へのアクセスの悪さもあって、その後も動きはなく、大会後は再び元の仮設駐車場に戻っている。

2021年夏、東京・青海アーバンスポーツパークを会場に実施された東京五輪・スポーツクライミング(左)と、東京パラリンピック・5人制サッカー=資料写真
都港湾局によると、現在...
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