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〈ひと ゆめ みらい〉子どもへの思い胸に言葉紡ぐ 詩人・浅見洋子(あさみ・ようこ)さん(77)=大田区

Sep 28, 2026 教育 IDOPRESS

東京大空襲の被害、水俣病、自分の家族のことなどをテーマに言葉を紡いできた。脈絡がないようにみえるが、貫いているのは、つらい思いをした子どもたちへの視点だ。

12歳の長女と10歳の長兄

知恵子が生き残った

翌日3人は

別々の親戚に引き取られた

その日から

知恵子の孤独との

戦いが始まった

東京大空襲で親を失った女性の苦悩の始まりを詠んだ。

子どもに思いをはせるのは、自身の原体験がある。小学生の時、がんを患った父親の看病に当たった。今で言うヤングケアラーだった。年の離れた兄はアルコール依存症で、たびたび家の中で暴れた。

「兄が何でこうなったのだろうと後になって考えると、戦争によるトラウマ(心的外傷)だったんだと理解した」。兄は空襲の中を家族を連れて逃げ惑ったという体験に心をむしばまれ続けた。

酒代を作るために兄さんは

焼け残った母の着物を

背広を姉のコートを

こうもり傘を質に入れた

手当たりしだい質に入れ

酒を吞(の)んだ

自身の経験から、「平凡でいい。安心して子ども時代を過ごせなければ、心が育たない」という思いにつながっていった。ヤングケアラーが...

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