
6月といえば梅雨の季節。雨が続くと気分が落ち込みがちですが、モヤモヤを振り払う気持ちで外に出かけると、普段とは異なる景色が顔を覗かせます。
東京のど真ん中を神輿や山車が練り歩き、盆踊りと露店の賑わいが夏の訪れを感じさせる山王祭。文京あじさいまつりでは、約3000株ものあじさいが境内を訪れる人々をお出迎え。烏森神社で行われる夏越大祓(なごしのおおはらえ)では、意匠が凝らされた限定の御朱印を手に入れるチャンスです。
1年も折り返しに差し掛かる6月。空から降り注ぐ雨音に耳を澄ませながら、雫を滴らせるあじさいの彩りに目を奪われては、祭の音で賑わう境内へと誘われる。そんな風に雨を楽しむ一日を過ごすのもいいかもしれません。
<スケジュール/行事>
◆6月7日(日)〜6月17日(水)日枝神社山王祭(千代田区)
◆6月6日(土)〜6月14日(日)白山神社文京あじさいまつり(文京区)
◆6月30日(火)烏森神社夏越大祓(港区)

高層ビルが立ち並ぶ都会の真ん中で行われる納涼大会
日枝神社が開催する山王祭は、京都の祇園祭や大阪の天神祭と並んで「日本三大祭」のひとつにも数えられています。11日間に及ぶ祭の期間中は、伝統的な神事からカジュアルに楽しめる催しまで、どの日に訪れるか迷ってしまうほどイベントが目白押しです。
特に2026年は隔年で開催される「神幸祭」が執り行われる年。神社を出発して、荘厳な平安時代の装束に身を包んだ500名が列をなして歩くのは、なんと皇居や東京駅のある大都会のど真ん中。高層ビルが立ち並ぶ中、約23kmにわたって鳳凰が飾られた御鳳輦(ごほうれん)や蝦(えび)の上に乗る恵比寿様の山車が練り歩けば、まるで現代の東京と王朝絵巻とが一体となったかのような光景が広がることでしょう。
さらに、境内ではお茶とお菓子で一息ついたり、伝統の神楽囃子(かぐらばやし)を楽しんだりと、さまざまなイベントが用意されており、訪れた人が自由に観ることができます。
おすすめは溜池山王駅前で行われる納涼大会と、子どもたちが神様への願いを込めて奉納した絵灯篭。ほのかに灯る提灯や絵灯篭に照らされながら、伝統的な祭の雰囲気を存分に味わってみてください。

子どもたちの描いた絵が灯篭となって境内を彩る
開催場所:日枝神社
開催日時:6月7日(日)〜6月17日(水)
アクセス:東京メトロ千代田線・赤坂駅出口2より徒歩3分、東京メトロ南北線/銀座線・溜池山王駅出口7より徒歩3分、東京メトロ千代田線・国会議事堂前駅出口5より徒歩5分、東京メトロ銀座線/丸の内線・赤坂見附駅出口11より徒歩8分

雨が降る日にいっそう映えるあじさいの色合い(画像提供:文京区観光協会)
梅雨の風物詩として知られるあじさいは、雨の日の憂鬱感を癒やしてくれる存在です。白山神社で行われる文京あじさいまつりでは、そんな色鮮やかなあじさいが咲き誇る光景を堪能することができます。
神社と白山公園が多彩な色のあじさいで彩られるなか、境内では文京区の伝統工芸品や観光グッズが展示・販売されています。「あじさい神輿」や「紫陽花コンサート」などの催しに加えて、あじさいの鉢植え販売といった本祭ならではの珍しい試みも。あじさい好きなら一度は訪れてみたい場所です。
また、白山神社は歯痛止め信仰でも知られており、7日と14日には歯の健康祈願祭が行われます。歯科相談コーナーが設置され、先着100名には歯ブラシの無料配布まで。お祭りの催しは土日を中心に開催されるので、神社には週末に訪れるのがおすすめです。

境内ではあじさいにまつわるさまざまなイベントが開催(画像提供:文京区観光協会)
開催場所:白山神社・白山公園
開催日時:6月6日(土)〜6月14日(日)
アクセス:都営地下鉄三田線・白山駅A3出口より徒歩2分、東京メトロ南北線・本駒込駅1出口より徒歩6分

令和8年の夏越大祓のご朱印の授与期間は6月1日〜末頃の予定
烏森神社では上半期の罪や穢れを祓い清めるために、夏越大祓(なごしのおおはらえ)と呼ばれる神事が行われます。形代(かたしろ)に息を吹きかけ、茅(ち)の輪(わ)をくぐり、残り半年の無病息災を祈願する。夏本番を清らかな気持ちで迎えるために、毎年、6月30日に行われる行事です。30日の神事への参列は氏子総代のみですが、6月上旬には境内に茅の輪が設置され、一般の参拝客も形代を納めることができます。
烏森神社といえば、季節行事に合わせた風情のある御朱印も有名です。御朱印のデザインは毎年、変わりますが、昨年の夏越大祓では夏の訪れを感じさせる爽やかなブルーを基調とした涼しげなデザインが採用されました。今年は四隅に押印された四色の社紋が特徴的で、烏森神社独自の「心願色みくじ」と同じ色であしらわれています。
「心願色みくじ」は赤・黄・青・緑の四色に色分けされており、それぞれ赤なら恋愛運、黄なら金運など、色に由来した願掛けがあります。おみくじと一緒に同色の御守りと願掛け札も授与されるので、令和8年バージョンの夏越大祓の御朱印を授かったあとは、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

これから迎える厳しい暑さや病気から身を守る意味が込められた茅の輪くぐり
開催場所:烏森神社
開催日時:6月30日(火)
アクセス:JR新橋駅・日比谷口より徒歩2分、東京メトロ銀座線/都営地下鉄浅草線・新橋駅より徒歩2〜3分
ぐるり東京 TOPに戻る