先月に続き、豪雨や台風による災害への備えが都内でも重視された9月。小池百合子知事は会見で「アンダーパスは危ないと思ったら避けて」と述べ、災害対策に関する質疑も相次いだ。繰り返しの呼びかけだが、隣県で大きな被害が出ている中、行政の役割として災害への注意喚起を重ねるのは大切だろう。
一方、この政策アピールの繰り返しにはうんざりしつつある。令和八年の「八」は末広がりや無限大(∞)などめでたい意味があるとして、今年展開している結婚応援事業「TOKYO八結び」だ。
8月8日には大規模なイベントも開催し、5万5000人が来場したという。この日に「都内で7650件、婚姻届が提出されました」と知事は今月18日の会見で語り、「結婚への関心や祝福の輪が大きく広がってムーブメントになっている。機運をさらに高め、引き続き展開する」と意気込んだ。

18日の定例会見。「結婚おうえんキャンペーン」のパネルは会見でしばしば設置されている=都庁で
「叶(かな)えたい」を支えたい──をコンセプトに展開されている事業。民間の婚活サービスも多くある中、行政の事業は費用が低く、お墨付きの安心感があるとも聞く。
確かに需要は一定数あり、この事業で願いが叶えられる人はいるだろう。ただ、ここで支えようとしているのは男女間の結婚で、その先には女性の出産が期待されている。
こども家庭庁は、地方自治体が行う婚活の取り組みなどを「地域少子化対策重点推進交付金」...
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