〈匿流の闇〉
東京都内で2月以降、匿名・流動型犯罪グループ(匿流)による強盗や住居侵入事件が少なくとも13件起き、延べ50人以上が警視庁に逮捕されている。同庁の捜査で、標的情報を入手した「案件屋」と呼ばれる人物が、強盗や窃盗の計画を複数の仲介役や指示役に流し、実行役が集まる構図が浮かんできた。同庁は関係者の摘発や押収した携帯電話の解析を通じ、さらなる実態解明を進めている。(米田怜央、今坂直暉)
捜査関係者によると、13件の事件は新宿、葛飾、江戸川、江東、台東の5区と小金井市の住宅や店舗で発生。警視庁は実行役や指示役らを逮捕し、指揮系統を分析してきた。大きな特徴は、分業制のもと、個人の資産や金塊取引などの情報に基づく犯行計画が複数の人物に流され、事件ごとに人が集まる点だ。分業化は、中核の人物の摘発を逃れる目的の可能性もある。
まず「大金を持っている」といった標的情報を入手する情報元がいる。その情報を基に案件屋が犯行計画を作る。

4月、東京都葛飾区で起きた匿流による強盗事件で、金塊の入ったバッグ(左)を奪い合う様子=防犯カメラ映像から(一部画像処理)
案件屋は秘匿性の高い通信アプリで、「案件」と呼ばれる計画を...
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