〈ニュースあなた発〉
「アケロー、アケロー、アケロー」「あけろ!あけろよ~!」「アクベシ!アクベシ!」「やばいやばいやばい」──。東京都文京区が発送した国民健康保険料の督促状を入れた封筒に、これでもかと目を引く言葉が並ぶ。受け取った40代の自営業男性から「不快だし、不安をあおられる。なぜこんな封筒になったのか調べてほしい」と東京新聞に依頼が寄せられた。文京区がデザインに込めた意図とは──。(小倉貞俊、写真も)
男性は個人で飲食店を営んでいる。納付期限に間に合わず、9月下旬にこの封筒が自宅に届いた。「(動画上に視聴者のコメントが流れる)ニコニコ動画の画面のようなデザインで『何?』と思わず目を疑った」

文京区から男性に届いた督促状の封筒。「あけろ!あけろよ~!」などの文字が所狭しと並ぶ
半年前に届いた封筒には多数の「目」が描かれ、過去には時限爆弾を思わせる絵柄もあったという。「奇抜にして、他の郵便物に紛れないようにするためだとは分かる」とした上で、「でも、本当に生活に困窮している人や、精神的に追い詰められている人も多い。行政がより不安をあおっていいのか」といぶかしむ。
区国保年金課に聞くと、目立つ封筒を使い始めたのは2019年という。2015年からカラフルな封筒を取り入れていた区税務課を参考にした。担当者は「督促状を見落とし、延滞金や財産の差し押さえにつながらないよう、目にとめてもらいたかった」と狙いを話す。
国民健康保険料の滞納納付期限の翌日から延滞金が発生する。法律上、督促状を発した日から10日を経過した日までに完納しない場合、差し押さえなどの滞納処分の対象となる。事情に応じて分割納付や猶予などの制度もあり、実際の差し押さえは滞納者の経済状況や納付相談の状況なども踏まえて行われる。
2025年度は、国民健康保険料で...
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