悪天候のため、2年連続で中止となった夏の下町の風物詩「江東花火大会」。東京都江東区は来年の開催を検討するが、中止になった際の保険の引受先が見つからず、対応に苦慮している。近年、他の自治体でも荒天の影響で花火大会の中止が相次ぎ、開催時期の変更を余儀なくされている。(井上真典)
江東花火大会は、毎年「山の日」の8月11日前後に開催。1982年から町会主催で開いていたが、運営が困難になり、江東区が2023年から引き継いだ。今年は台風15号の影響で、昨年も強風の影響で、それぞれ中止となった。

2024年8月12日に開催された江東花火大会の様子(東京都江東区提供)
区がこれまで加入していたのは「興行中止保険」。花火大会が中止になった場合、警備や会場設営費、有料観覧席の見込み収入といった事業全般の損失が補塡(ほてん)される保険だった。
中止となった昨年の大会事業費は約1億8000万円だったが、保険金や繰越金で賄うことができたという。
来年の開催を見越し、保険代理店を通じて保険会社に保険料の見積もりを求めたが、対応してもらえなかったという。区の杤谷和也担当課長は「加入は難しいとの認識」と明かす。
来年の花火大会はどうするのか。杤谷課長は「開催する方向。気象のリスクを減らすため、どの時期がいいのかを検討している」と説明する。

江東区役所(資料写真)
保険に加入できないことが濃厚なことから、区は、来年の中止リスクに備え、保険が適用されれば補塡される可能性のあった有料観覧席の収入(約4500万円)を追加で予算計上するかを検討している。来年1月までに、開催時期の見直しを含め、結論を出すという。
都内では、9月12日開催を予定していた...
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