〈ウォッチ・バスケBリーグ〉
厳しい道を選んだのは間違いではない。自身のプレーで証明した。仲間も、そう感じさせてくれた。
Bリーグプレミア(Bプレミア)アルバルク東京(A東京)の飯田遼は10月10日、敵地で昨季まで所属した川崎ブレイブサンダースとの戦いに臨んだ。10分54秒出場し3得点。献身的な守備で94-82の勝利に貢献した。
出場時間は減った。だが、「いつ呼ばれてもいいように準備を怠らない。プロとして大事だし、その姿は評価してもらえる」と厳しい競争に気負いはない。
3季過ごした川崎のホーム東急ドレッセとどろきアリーナ。A東京の選手として入場した際、川崎ファンからも声援を送られた。

川崎-A東京第1クオーター、仲間と協力して相手に圧力をかけるA東京の飯田(左から2人目)=10日、東急ドレッセとどろきアリーナで(渡辺陽太郎撮影)
飯田は「アウェー側で、不思議な感じだった。それでも、このアリーナもファンの雰囲気も好きだな」と懐かしく感じた。
試合が始まれば郷愁はない。第1クオーター(Q)終盤に投入されると早速、味方を助けるため壁になって相手を妨害。味方のシュートが失敗し相手が素早い攻撃に転じようとすれば、ボールの運び役の前に立ちふさがり攻撃を遅らせた。
身長185センチながら長身選手相手にもひるまない。味方と一緒に211センチのアレックス・カークに圧力をかけミスを誘発。攻撃に転じると全力で敵陣に駆け3点シュートを放つ。リングは射抜けなかったが「3アンドD(3点シュートと堅守が持ち味の選手)」の力を発揮した。
前半を43-43で折り返したA東京は後半、爆発する。相手のボールを奪っての速攻で流れをつかみ、相手を引き離す。
第4Q、1桁点差で粘る川崎に飯田がとどめを刺す。73-66での攻撃。キヨンテ・ジョンソンが制限区域(ペイント)に侵入。この日、両チーム最多26得点の点取り屋に数人が迫る。そこで外にパス。待ち構えていた飯田は3点シュートでリングを射抜いた。

川崎-A東京第4クオーター、3点シュートを沈めるA東京の飯田=10日、東急ドレッセとどろきアリーナで(渡辺陽太郎撮影)
もう点差は縮まらない。最終的に12点リードで試合を締めた。飯田は「川崎のファンの前で、いいプレーが見せられて良かった」と目を細めた。
昨オフ、優れた「3アンドD」である飯田を複数のクラブが欲しがった。31歳が選んだのはA東京。同じウイングには今季平均26.4得点のジョンソンや攻守に優れた小酒部泰暉や安藤周人もいる。選択肢の中で...
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