東京都内有数のアーケード商店街「ハッピーロード大山商店街」(板橋区)で2日から、第2弾の再開発に向けた店舗や住宅などの解体工事が始まる。2棟のタワーマンションに建て替える計画だ。反対運動を引っ張ってきた地場スーパーの社長は1日、「悔しい。でも今日で反対の旗を降ろしたい」と宣言。苦渋の思いを胸にデモに立ち、商店街を練り歩いた。(増井のぞみ)

再開発反対を訴え、デモ行進の先頭に立つコモディイイダの飯田武男社長(前列中央)=1日、東京都板橋区で(川上智世撮影)
1日、再開発に反対する人たち約100人が商店街をデモ行進した。横断幕を持って先頭に立つのは、再開発予定地に出店している地場スーパー「コモディイイダ」の飯田武男社長(87)だ。
「この乱開発はおかしいということは誰でも分かっている。ただ残念ながら事業認可されてしまった」

コモディイイダの飯田武男社長=1日、東京都板橋区で(川上智世撮影)
デモを終えると、飯田社長は参加者にそう語りかけた。これまで「戸板で菜っ葉を売ってでも抗(あらが)う」と立ち退きを拒んでいたが、解体工事を前に「もう戦えない」と決断した。
大山商店街ではタワマン2棟を建てた「クロスポイント周辺地区」に続く、2カ所目の再開発となる。今回の予定地は、2年前、商店街の象徴だったアーケードを撤去した先にある「ピッコロ・スクエア周辺地区」。店舗や住宅など45棟を解体し、高さ100メートル超のタワマン2棟を建てる。

解体工事を控え周辺の店がシャッターを下ろす中、営業を続けているコモディイイダのハッピーロード大山店(右)=1日、東京都板橋区で(川上智世撮影)
飯田社長は店の撤退も考えていた。多くの客から「イイダ辞めるな」と声を受け、タワマン1階の1区画を買い取り、再開発後も営業を続けることにした。「お客さまを裏切るわけにはいかない。反対の旗は降ろすが、これからも商店街を良くするためもり立てていきたい」と誓う。店は来年4月末までに、いったん閉店する予定だ。
板橋区によると、...
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