昨年のとうろう流しの様子(浅草観光連盟365ASAKUSA提供)
東京大空襲などで隅田川で亡くなった人たちを弔うために始まり、現在は水辺に親しむ目的もある「隅田川とうろう流し」が10日夕、東京都台東区と墨田区を結ぶ吾妻橋付近の両岸で開かれる。灯籠は事前でも当日でも購入できる。
とうろう流しは終戦直後の1946年に始まり、防潮堤整備のため65年を最後に中止となった。親水テラスが整備されたことを受け、2005年に浅草観光連盟が40年ぶりに復活させ、現在は両区が連携して開催する。新型コロナウイルス禍での中止を経て昨年、再開した。
灯籠のインターネット販売は終了。対面での前売りは1個1500円で、観光連盟事務所と浅草文化観光センターなどで9日まで受け付ける。当日はセンターと会場で1個2000円で販売する。灯籠には平和への祈りや願い事などを記す。
当日は午後6時半から式典と流し初めがあり、一般の灯籠流しは午後6時45分から。計約5000個が川面を彩る。問い合わせは浅草観光連盟=電03(3844)1221=へ。(中山高志)