大規模改修工事のため4年間休館していた東京都江戸東京博物館(墨田区)が、31日にリニューアルオープンする。25日に報道陣に公開され、常設展示室には大型の模型を新設し、入り口に新たな空間演出を取り入れた。無料で入れる図書室では東京空襲の証言映像を視聴できる。

「朝野新聞社」から「服部時計店」に改修された大型模型=25日、東京都墨田区の江戸東京博物館で(久野千恵子撮影)
常設展示では、江戸時代から現代までの東京の歴史をたどる。江戸の街並みを再現した展示では天ぷら屋台などを追加。あずまや風の休憩所も設けた。高さ26メートルの新たな大型模型「服部時計店」は、リニューアル前は「朝野新聞社」だった。明治半ばに廃刊し、社屋が買い取られて時計店になった史実を基に改修した。

内部に入ることができるようになった芝居小屋「中村座」=25日、東京都墨田区の江戸東京博物館で(久野千恵子撮影)
現代の展示は扱う期間を2010年代までに拡張。スマホ社会の象徴として「自撮り棒」が並ぶほか、2021年の東京五輪のメダルや聖火リレーのトーチもある。

新設された「同潤会代官山アパートメント」(左)などが並ぶ館内=25日、東京都墨田区の江戸東京博物館で(久野千恵子撮影)
JR両国駅からすぐの1階入り口には、鳥居を模した計24本の赤い柱が立つ。柱には各時代の人々が歩く街並みの映像が流れ、現代から次第に時代をさかのぼる感覚を味わえる。
常設展観覧料は一般800円で、休館前から200円値上げ。4月25日~5月24日に、リニューアル記念特別展「大江戸礼賛」を開催する。(神谷円香)

「東京空襲焼失区域地図」などが並ぶ東京大空襲のコーナー=25日、東京都墨田区の江戸東京博物館で(久野千恵子撮影)

「風船爆弾」の復元模型などが並ぶ館内=25日、東京都墨田区の江戸東京博物館で(久野千恵子撮影)