生成人工知能(AI)分析と銘打ち、選挙結果を予想する試みが相次いでいる。直近の大型選挙では2月の衆院選で「自民党圧勝?」といった議席予想が拡散され話題になった。それでは、情報の少ない地方選でも活用できるのか。あくまでも一例として、6月下旬に行われた東京都杉並区長選で東京新聞が検証した。(山下洋史)
使用したのは、「Gemini(ジェミニ)」、「チャットGPT」、「Claude(クロード)」、「Grok(グロック)」の各無料版。比較として、より高性能の「GeminiPro」も加えた。期間は告示日の6月21日から投票日の28日まで、「今あるデータとあなたの知見からシミュレーションして」などと同じ条件の指示(プロンプト)をして得票や自信度などを尋ねた。

杉並区長選の得票予想に挑戦した生成AIの回答画面。誤差を大きく出した
東京新聞の検証は告示日の21日、候補者4人確定と同時にスタート。各AIは各候補者の過去の選挙の得票や選挙構図から瞬時に推論を立てた。候補者情報などの事実の誤りはないものの、背景情報が少ないためか、自信度は「32点」(クロード)など控えめな予想が目立った。
22日夜、選挙ドットコムとJX通信社共同の情勢調査が公開されるとAIは呼応。翌日の分析では数値を調査に寄せたり(ジェミニ、クロード)、得票順2位と3位を入れ替えたり(クロード)、得票1位の当選確率を上げる(グロック)といった変化があった。だが翌日、情勢調査がネットの検索順上位でなくなると予想に揺り戻しが。「天気が組織票を持つ候補者に有利」と、天候まで予想に組み込むAIもあった。グロックは交流サイト(SNS)の反響を分析に取り入れていた。
投票日当日の最終予想...
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