脱原発と気候危機対策を呼びかける「さようなら原発」全国集会が23日、東京・代々木公園であり、各地から4000人(主催者発表)が集まった。集会後、参加者らは冷たい雨が降る中で公園周辺を行進し、「原発なくそう」「福島の教訓を忘れるな」と声を上げた。

さようなら原発集会でスピーチするピースボートの畠山澄子さん=23日、東京都渋谷区で(芹沢純生撮影)
集会のメインスピーチに登壇した国際交流NGOピースボート共同代表の畠山澄子さんは「戦争、原発、気候危機には共通点がある。持続可能でないこと、必ず不正義、不条理があることだ」と強調。「危険や犠牲を誰かに押しつけるのではなく、次の世代が安心して暮らせる未来を作りたい」と語った。
2011年の東京電力福島第1原発事故の放射線被ばくで甲状腺がんになったとして集団訴訟を起こした原告らを支援する「311甲状腺がん子ども支援ネットワーク」の笠谷航平さんは「原発さえなければ原告らは病気と闘う必要もなかった」と指摘。「経済的な利益のために一人ひとりの人生が壊された。あってはならないことだ」と訴えた。

雨が降る中、脱原発を訴えパレードする人たち=23日、東京都渋谷区で(芹沢純生撮影)
集会は、作家の故大江健三郎さんらが呼びかけ人となった「『さようなら原発』1000万署名市民の会」が主催した。(三宅千智)