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「売らない勇気」で顧客開拓 ファンケルの無料AI肌解析を8万人が体験 10代から男性も

Oct 4, 2026 技術と科学 IDOPRESS

〈ビジネス最前線〉

化粧品・健康食品大手ファンケルが全国の直営店で始めた無料の肌解析サービス「ファンケルスキンパッチ」体験者が8万人を超える人気となっている。専用テープで取った角層を人工知能(AI)で解析し、バリアー力など七つの肌の力から今の肌の状態と将来のトラブルの傾向を示す。

情報があふれ、何を選べばいいのか迷う消費者に寄り添い、若者や男性など新たな顧客との接点を広げる機会にもなっている。(市川千晴)

◆キリンの子会社化2年、ファンケル創業者の思い継ぐ

同社によると3月の提供開始から1カ月で1万7000人が体験し、同月の直営店の新規顧客数は前年同月比130%に伸びた。同社は人気バンドや女優のCM起用もあり、10代や男性の来店も増え、同社の予想以上の反響という。

AI肌解析サービスは海外展開も視野に入れる=いずれも横浜市中区で

2024年、ビール大手キリンホールディングスが買収、完全子会社になった。キリン出身の三橋英記社長は、ファンケル創業者の池森賢二氏が掲げる「売らない勇気」を大切にする。

「不要なものを売り付けるのではなく、まず肌の本当の状態を知ってもらう」、「定期的に肌を調べ、肌の状態の変化を確認して必要なケアだけを選んでもらう」と力を込める。

◆アンチエイジングサプリは一時入手困難に

「老い」への挑戦も柱にすえる。サプリメント「ウェルエイジプレミアム」はテレビ放映などを機に一時入手が困難になるほど注文が集中した。通信販売の7割が定期購入と継続率が高く、新規購入者の約4割が男性と女性顧客が多い中、新たな層を呼び込んだ。

三橋社長自身、3年ほど前に網膜剝離を患い、医師に「老化の影響」と告げられた。目に見えない衰えを知ったからこそ、「老いを否定せず、健康で前向きに年を重ねる手伝いをしたい」と話す。

インタビューに答えるファンケルの三橋英記社長

課題もある。無料のAI角層解析を...

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