支援者から花束を受け取る三戸安弥さん=江東区で
国会議員や区長、元区議長が汚職や選挙違反事件で相次いで立件された東京都江東区。都議補選では無所属新人で元区議の三戸安弥さんが初当選した。
三戸さんは7日深夜、当選が決まると、事務所で支援者を前に「区民の良識が示されて感無量」とあいさつした。出産を10月中旬に控えての選挙戦。区議時代から不正に厳しい姿勢で臨み、選挙中も「私は世襲の政治家でもない。江東で長年続く政治家の汚職に終止符を打つ」と訴えた。
無所属新人で大学生の高橋巧さん(25)、自民元職の山崎一輝さん(51)、共産新人で元区議の大嵩崎(おおつき)かおりさん(57)の3人は及ばなかった。
本命視された山崎さんは都議13年の実績や区との連携を強調したが、自民党の裏金問題が響いた。同日深夜、事務所で「全て私の責任」と敗戦の弁を述べた。(井上真典、鈴木里奈)