クイック検索
Today:

【4月に行く!】花咲く境内、春の祈りめぐり―流鏑馬(やぶさめ)・花まつり・藤まつり

Mar 25, 2026 旅行 IDOPRESS

4月は、入学や入社、引っ越しなどで新しい暮らしが始まり、街の景色も人々の歩みも少しだけ速くなる季節です。慣れない毎日の合間に、ふと足を止めるひとときをもたらしてくれるのが春の行事です。東京では、馬の蹄音や花の香りに包まれながら、春を祝う伝統行事に触れられます。

境内に花が揺れ、やわらかな光が差し込むと、足取りまで自然とゆっくりになるもの。花を愛で、手を合わせる時間が今年の春の到来を静かに告げます。

浅草流鏑馬(やぶさめ)では、鎌倉武士の狩装束に身を包んだ射手が疾走する馬上から、的を射抜く古式の弓馬術が披露されます。武家の作法として受け継がれてきた流鏑馬は、馬と射手が一体となる迫力とともに、春の浅草に凛とした緊張感を運びます。

護国寺の花まつりは、お釈迦(おしゃか)さまの誕生を祝う仏教行事です。花で飾られた花御堂に誕生仏を安置して甘茶を注ぎ供養し、健やかな日々を祈る春の法要です。

亀戸天神社の藤まつりは、江戸の頃より藤の名所として知られる境内で行われる花の祭り。棚から垂れる藤の花房と太鼓橋の景色が織りなす風景は、江戸の人々にも親しまれてきた春の風物詩です。

花の季節の東京で、目に映る景色とともに心も整う春の行事を訪ねてみませんか。

<スケジュール/行事>


◆4月18日(土)浅草流鏑馬(台東区)


◆4月5日(日)護国寺花まつり(文京区)


◆4月5日(日)〜4月30日(木)亀戸天神社藤まつり(江東区)

馬上の妙技が春を切り拓く◆浅草流鏑馬(台東区)

馬の蹄音まで伝わる距離から浅草流鏑馬を観覧できる

浅草流鏑馬は、江戸時代に浅草神社の正月行事として行われていた騎射の神事を、台東区が1983年に観光行事として復活させた春の風物詩です。

会場となる隅田公園には白砂を敷いた幅約2m・長さ約300mの特設馬場(すみだリバーウォーク〜言問橋間)が設けられ、鎌倉武士の狩装束に身を包んだ射手が、疾走する馬上から壱ノ的・弐ノ的・参ノ的を次々と射抜きます。静まり返った瞬間に響く掛け声と、人馬一体で駆け抜ける迫力は圧巻。的中の瞬間、紙吹雪が舞う演出も見どころで、春の浅草に凛とした空気を運びます。3つの的すべてに命中した射手には表彰が行われるので、観覧席の緊張感もいっそう高まります。

また、流鏑馬に先立って山谷堀広場で行われる「草鹿(くさじし)」も見逃せません。烏帽子(えぼし)に直垂(ひたたれ)姿の射手が、約20m離れた場所から高さ約110cmの鹿形の的をめがけて矢を放ち、腕前を競う古式ゆかしい弓馬術礼法を間近で見られる貴重な機会です。草鹿は観覧無料ですが、浅草流鏑馬の観覧には有料の入場券(4,000円)が必要です。

浅草流鏑馬は当日、入場制限が実施される可能性が高いため、前売り券の購入がおすすめです。(詳細は公式サイトにて)

流鏑馬会場は、大変混雑するため時間に余裕を持って出かけ、観覧エリアの案内に沿って安全に楽しみたいところです。

鹿型の的に狙いを定め集中力を研ぎ澄ます

開催場所:台東区立隅田公園山谷堀広場(草鹿)、特設馬場(浅草流鏑馬)


開催日時:4月18日(土)


アクセス:東京メトロ銀座線・浅草駅(5番出口)より徒歩約8分、東武スカイツリーライン・浅草駅(北口)より徒歩約8分、都営地下鉄浅草線・浅草駅(A5出口)より徒歩約10分

お釈迦さまの誕生を祝い健やかな日々を願う ◆護国寺花まつり(文京区)

華やかな衣装に身を包んだお稚児さんの行列が花景色の境内を練り歩く

花まつりとは、お釈迦さまの誕生(4月8日)を祝う「灌(かん仏(ぶつ)会(え)」と呼ばれる仏教行事です。護国寺の春の境内には花で飾った花御堂(はなみどう)が設けられ、誕生仏を安置して祝うのが習わし。お釈迦さまが生まれた際、天から甘露の雨が降ったという説話にちなみ、甘茶を注ぐ「灌佛(かんぶつ)」の作法が花まつりの象徴になっています。

行事の見どころは、お稚児さんの練り行列。華やかな衣装を纏(まと)った子どもたちが列を成して、地域の人々や参拝者に祝福されながら境内を練り歩きます。練り行列のあと、健やかな成長を祈願して法楽が捧げられます。お稚児さん代表による献灯・献花・献香に続き、お稚児さん一人ひとりが甘茶をお釈迦様の誕生仏像に注ぐ灌佛を行います。さらにお導師さまよりお加持(かじ)を頂戴し、お守りが授与されるのもこの日の大切な流れ。華やかな衣装と、静かな所作が交差する場面に、春の祈りの輪郭が浮かび上がります。

今年の花まつりでは、コロナ禍終息後初めて、参拝者に甘茶が振る舞われるのも楽しみのひとつです。ほのかな甘みと花の香りに包まれながら、新生活の無事や健やかな日々を静かに願いたい一日です。

お釈迦様の小像に甘茶を注ぐ

開催場所:護国寺


開催時期:4月5日(日)


アクセス:東京メトロ有楽町線・護国寺駅(1番出口)より徒歩約1分

江戸から続く藤の春◆亀戸天神社藤まつり(江東区)

藤の花が境内を彩る幻想郷

亀戸天神社の藤まつりは、江戸から「東京一の藤の名所」として親しまれてきた春の風物詩。境内には50株以上の藤が植えられ、藤棚から垂れる薄紫の花房が心(しん)字(じ)池いけ)の水面に映り込み、境内全体がやわらかな色に包まれます。太鼓橋を背景に藤を仰ぐ景色は、歌川広重の代表作『名所江戸百景』の一図「亀戸天神境内」(藤と太鼓橋を描いた構図)をはじめとした浮世絵の題材にもなった名場面のひとつで、歴代将軍が藤を見に訪れたという記録も残ります。

藤棚は複数設けられており、棚の下をくぐるように歩けば、花房の揺れや甘い香りが身近に感じられるのも魅力。見頃の時期には露店が並び、参拝と花見が一体になったにぎわいが生まれます。夜にはライトアップが行われ、昼間とは異なる藤の色彩と水面の反射が際立ち、幻想的な風景が楽しめます。

藤の季節の楽しみは、花そのものにとどまりません。参道を歩けば、咲き誇る藤と太鼓橋の景色に江戸から続く春の空気を感じられ、境内のあちこちに設けられた休憩所で立ち止まりながら香りや景色をゆっくり楽しむこともできます。写真を撮ったり、水面に映る花房の美しさを眺めたり、昼と夜で表情を変える藤棚の景観に目を奪われるひとときは、春の訪れを肌で味わう時間になります。

江戸から変わらぬ亀戸天神の藤がスカイツリーを背景に咲き誇る

開催場所:亀戸天神社


開催時期:4月5日(日)〜4月30日(木)


アクセス:JR総武線・亀戸駅(北口)より徒歩約15分、JR総武線/地下鉄半蔵門線・錦糸町駅(北口)より徒歩約15分

クイック検索

公式問題は、最新の地域ニュース、企業の更新、公式の発表の信頼できる情報源であり、公平な報告と企業問題に関する詳細な洞察を提供します。

© 東京ニュースフラッシュ