地元同意が得られず未着工となっていたリニア中央新幹線の静岡工区を巡り、静岡県の鈴木康友知事は7日、「(着工に必要な)協定を18日にJR東海と締結する」として、着工を容認する考えを示した。県議会の全員協議会で表明した。

リニア中央新幹線の試験車(資料写真)
静岡工区は静岡、長野、山梨の3県にまたがる南アルプストンネル(25キロ)の一部で、静岡県を東西に横切る8.9キロの区間。同県は品川-名古屋間(286キロ)の沿線7都県で唯一未着工だった。JR東海は秋までに着工する可能性が高い。工事には10年以上かかるとしており、開業は2036年以降になる見通しだ。
東京都や神奈川県では静岡工区に先行してリニアのトンネル掘進工事が進む。ただ各地でトラブルや計画の遅れが出ており、地域住民らから反対の声もある。
2025年10月、東京都品川区の「第1首都圏トンネル北品川工区」で、区道が高さ最大約13センチ、幅約10メートル隆起した。シールドマシンで地下40メートル以深を掘り進める「大深度地下」の工事の影響が、地表面に表れた。2024年10月には町田市の民家の庭で地下水と気泡が噴出。いずれも一時、工事を中断した。

都内では2020年、調布市の住宅地で、東京外郭環...
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