見下ろせば東京・下町の隅田川。対岸にスカイツリーを望める。堤防に張り出した2階のテラスは、京都・鴨川の光景になぞらえて「川床」と称している。
「目の前は、隅田川花火大会の打ち上げ場所なんですよ」（横木丈治店長）
だからこその店名「ボン花火」＝写真（上）＝は、観光客でにぎわう浅草と、近年若者にも注目される蔵前の間に位置する駒形にある居酒屋。クラフトビールなど豊富な酒類と、旬の食材をメインに和洋中、ノンジャンルのさかなが自慢。ランチタイムでは定食を提供している。
写真（下）は、2015年のオープン時から変わらず人気の「鶏の唐揚げ定食」。ご飯、味噌（みそ）汁、小鉢、香の物が付いて900円。鶏もも肉にショウガとニンニク、甘口の九州醬油（しょうゆ）で下味を付け、カラッと揚げた食べ応えある一品だ。同じく九州醬油を合わせたマヨネーズを添え、うまみを重ねて食べるので、ご飯がすすむ。
テラス席は、ディナータイムでは1人500円の席料がかかるが、ランチタイムなら無料。隅田川沿いの他店テラスと比べても手軽に利用できるのがうれしい。
今年は7月27日に開催予定の隅田川花火大会では特別プランを用意。当日は2階テラスが利用できない代わりに屋上を開放。特別プランなだけに1人3万5千円以上（食事・フリードリンク込み）と高額だが、「ボン」では収まらない花火の大迫力が味わえるのは間違いない。（さりあ）
東京都台東区駒形2の1の7 MKビル1階。11時半～14時半（ラストオーダー14時）、17時半～23時（同フード22時、ドリンク22時半）、土日祝は通し営業。不定休。花火大会のプランなど詳細は公式サイトで。（電）03・5830・1180
