協定書を手にする初宿市長（右）と武内支店長＝八王子市役所で
東京都八王子市と食品大手カルビーは、同市上川町の「上川の里特別緑地保全地区」の保全に向けた活動協定を締結した。里山の水源や生物多様性を守る活動に連携して取り組む。
地区は約50ヘクタールで、コナラやモミの大木などが自生し、サワガニやアカハライモリなどが生息。保護のため市は、都市緑地法に基づく保全地区に指定している。
カルビーは全国の里山や森林で保護に取り組む。今回の協定締結で地区の間伐や下草刈り、清掃、遊歩道の整備のほか、農地を利用した農作業や自然観察、体験学習などの環境教育を進める。
市役所での締結式で、カルビーの武内聡・首都圏第2支店長は「持続可能性の観点でも、気候変動は事業活動に直結する。おいしさと楽しさを提供するため、より良い活動にしたい」とあいさつ。初宿（しやけ）和夫市長は「上川の里が持つ力を掘り起こし、魅力を高めてくれる活動に期待している」と話した。（昆野夏子）
