〈ひと ゆめ みらい〉
5センチ四方の小さな版画に、彫った人それぞれの平和への思いが込められている。一輪の花、ほおを寄せ合う母子、輝く太陽。「子どもたちには、自分たちが大切にしているものを表現してみようと伝えます。大切なものとともに日常を送れるのは、平和があってこそだから」
2001年12月から、平和への願いをミニ版画で共有する「スタンピング平和展」を続けている。きっかけは、2001年9月に発生した米国同時多発テロ。憎しみの連鎖が招いた惨状に衝撃を受け、「破壊ではなく創造を」との思いから、当時住んでいた名古屋市で仲間の芸術家とともに始めた。

「スタンピング平和展」への参加を呼び掛ける松本れい子さん
平和展は、5センチ角のゴム版に思い思いの平和のイメージを彫る無料のワークショップと展示。当初は名古屋で、2008年に東京に転居してからは首都圏と名古屋の2拠点で、地域のイベントやフリーマケットなどに出展してきた。
小さな版画だが、図柄を決めて彫り上げるには30分ほどかかる。静かに作品と向き合う参加者を眺めるたび、「平和を祈る時間と通じるものがある」と感じている。参加者同士の交流が生まれ、平和を願う輪が広がることもある。

「スタンピング平和展」で展示される小さな版画
クラウドファンディングで費用を募り、2018年には同時多発テロが起きたニューヨーク、2024年には台北でも開...
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