〈密着マーク・町田〉
攻撃は最大の防御──。FC町田ゼルビアは今、リードを奪った後の攻撃を見直すことで堅守に磨きをかけようとしている。強者ぞろいのアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)を勝ち抜くことから逆算し、新たなチャレンジに向き合っている。(加藤健太)

川崎戦の後半、ゴール前で守備に追われる町田イレブン=28日、Gスタで
堅守復活の兆しが見えていた3月16日。全体練習を終えた中山雄太は「僕らが目指すところはまだまだ遠い」と物足りなさを示した。
14日のJ1百年構想リーグで柏レイソルに1-0で競り勝ったばかり。3日と10日のACLE決勝トーナメント1回戦を含め、チームのモットー「無失点(クリーンシート)」を公式戦3試合連続で達成していた。それなのに、だ。
中山がこだわるのは結果ではなく、無失点で試合を終えるためのプロセスだった。
「ゼロで抑えてはいるけど、単に守るだけではなく、相手にボールを渡さず、攻撃をしながら守備も完結する形にしていかないと」
ACLEで世界の名だたるストライカーとの対戦を控えているからこそ、強い危機感を口にした。

「じり貧でやられる」と危機意識を口にする中山=16日、町田市で
「中東のクラブ相手に、守りを固めるだけでは防ぎきれない。じり貧でやられるだろう」
いくら堅守に自信があっても、有能なストライカーたちに多くのチャンスを与えれば、いつかはゴールをこじ開けられてしまう。それを防ぐため、あえて攻撃を続けることで相手のチャンスの芽を摘もうと取り組んできた。
ただ、挑戦は道半ばだ。
22日の浦和レッズ戦、28日の川崎フロンターレ戦ともに前半を1-0で折り返しながら、後半開始15分までに同点とされた。ハーフタイムを経て、反撃に転じた相手の勢いにまんまとのみ込まれた。
PK戦の末に川崎を下した後、試合運びに言及した黒田剛監督は落胆を隠さなかった。

川崎戦の試合運びに注文を付けた黒田監督=28日、Gスタで
「相手の...
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