茨城県に上陸した台風15号が西に去った後、関東は千葉県を中心に大雨となり、気象庁は13日夜、千葉市など県内12市にレベル5「大雨特別警報」を出した。午後8時半から会見を行い、災害がすでに発生している可能性が極めて高くなっているとし、命を守る行動をとるよう呼びかけた。

線状降水帯発生に伴う大雨で道路が冠水した千葉駅周辺=13日、千葉市で(住民提供)
線状降水帯の発生に伴い、千葉県内は13日夜から各地で大雨に見舞われた。レベル5大雨特別警報が出た千葉市では、千葉駅前の高架下の道路が冠水し、乗用車が車体の半分ほどまで沈んでいた。近くの商業施設の入り口前では、膝の辺りまで水につかり立ち尽くす人もいた。
駅前の回転すし店で食事をしていた同県市川市の女性(45)によると、午後6時ごろには周辺の道路が足首付近まで浸水していた。横なぐりの雨が降り、雷音も鳴り響いた。女性は「ずっと降り続くわけではないはず…。早くやんでほしい」と話した。

線状降水帯発生に伴う大雨で道路が冠水した千葉駅周辺=13日、千葉市で(住民提供)
千葉市内はレベル4土砂災害危険警報が出され、市は午後6時40分までに1万1655世帯の計2万5449人に避難指示を発令した。県は帰宅困難者の一時滞在用に県庁のホールを開放した。(長屋文太)
千葉県で線状降水帯による大雨となったのは、台風15号が西へ去った12日と同様、房総半島に南東から暖かく湿った空気の流れ込みが続き、気流が収束してぶつかる所で積乱雲が次々と発達したことが要因とみられる。

気象庁のホームページから
気象庁によると、関東地方は13日、千島列島付近の高気圧周辺を回る暖かく湿った空気が流れ込み、上空の寒気の影響もあり大気の状態が非常に不安定になっていた。
台風15号に異例の西進コースを取らせたのも千島付近の高気圧の影響とみられており、関東ではその影響が長引いて広範囲で激しい雷雨となった。
東京都内でも13日夕、杉並区と中野区を流れる善福寺川と、世田谷区や三鷹市などを流れる野川・仙川で水位が急上昇し、氾濫の恐れがあるとして氾濫危険警報(警戒レベル4相当)が一時発表された。(宇佐見昭彦)