〈小池都政10年〉①全3回
「都政改革」を掲げて、東京都の小池百合子知事(74)が2016年8月に就任して10年を迎える。コロナ対策やコロナ禍での東京五輪・パラリンピック開催なども乗り越え、豊かな財源を背景に独自施策を進めてきた。小池都政の今を探る。(この連載は神谷円香、奥野斐、小林由比が担当します)

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「ダイバーシティー」小池百合子知事が推し進めた10年の影で「こぼれ落ちた人」と「取り残された人」
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5月29日の定例会見。小池知事は、会見場に集まった記者たちを見渡し、昨年の出生数が10年ぶりに増加に転じる見込みとなったことに自負をのぞかせた。

定例記者会見で話す小池百合子知事=5月29日、都庁で
「まさにこれは政策であり、私は戦略的にやってきた」
「〇〇ファースト」は、2016年からの小池都政を象徴する代名詞だった。古巣の自民党からの推薦なしで挑んだ初めての知事選で「都民ファースト」を掲げ、都民約1400万人を預かる都政の舞台に躍り出た。
翌年の都議選には、都議会最大会派の「都民ファーストの会」を生み出し、政策を優位に進めてきた。
そんな小池都政の主眼が「チルドレンファースト」。一定の成果が表れた際に出たのが冒頭の言葉だった。
他にも2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出実質ゼロを目指す「ゼロエミッション東京」など、キャッチーな文句で施策を推し進めた。
「長く務めた知事は皆、財政危機を経験している。それがないのは小池さんが初めてだ」。元都副知事の青山佾(やすし)・明治大名誉教授(82)は、小池都政の特色をこう指摘する。コロナ禍で一時減ったものの法人事業税、法人住民税の税収は堅調に伸び続けている。

さらに、安定した都財政に寄与してい...
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